STEP8.スタート
「ほ、ほんとにスクールアイドルやる気なの?!」
「うん、冗談じゃないよ。」
スクールアイドルと言えば、衣装やダンス、それに加えて歌も自分たちで作らなければいけない。
「でも私達、歌も衣装も作れないよ?」
「メンバーを集めればいい。」
「そう簡単に集まるものじゃないよー!」
はぁ…と悠希はため息をつく。
「ううん、大丈夫。絶対やってくれる仲間がいる。そんな気がするんだ。」
正直いって琉唯は空気が読めないし、マイペースだし、すごく変わっている。
ちょっとしか一緒に過ごしていなかったが悠希にはなにか伝わった。
「…わかった。やろう!スクールアイドル!」
「やる気になった?イメチェンと一緒にネガティブ思考も消してがんばろう。」
「うん。でもね…」
悠希は琉唯に50年前のスクールアイドルμ'sのこと、現在スクールアイドルの活気がなくなり消えそうなことを全て説明した。
「…そうなんだ。」
「こんな現状たけど…」
「じゃあ私たちがスクールアイドルの輝きを取り戻せばいいんじゃないの?」
へ?と悠希は驚く。
「私たちでスクールアイドルの輝きを取り戻す?そんなことでき…「できるでしょ。」
「こら、ネガティブ思考。」
ビシッとと頭にデコピンされる悠希。
「…うん、できる…よね。…よしっ!やろう!琉唯ちゃん!もうやるしかないと思う!」
「その意気。がんばろうね、悠希。」
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